本日(2026-09-21)の更新は見送りました。以下は 2026-09-20 朝の一本です。

ALUMINA MORNING2026-09-20(日)週報読了 約8分

9月21日 09:18 更新・編集:Alumina 編集部

  • NYダウ週間-890.6551,682.64
  • ナスダック週間+189.5126,522.55
  • SOX指数週間+97.6911,921.69
  • 日経225先物週間+365円65,075円
  • ドル円週間+3.34円156.89円
  • 米10年債週間約+0.03ポイント5.005%
  • 日本10年債週間+0.006ポイント2.993%
  • TOPIX週間+62.844,091.14
  • 東証グロース市場指数週間+48.451,031.54
  • WTI原油週間+0.25ドル100.30ドル

今朝の一本

日米利上げ決定の週、銀行株よりグロース優位

東証グロース市場指数が、日米が利上げを決めた週に4.9%上昇しました。 一見すると金利高に逆らう動きですが、今週に限ればTOPIXの上昇率を上回り、企業固有の材料を持つ銘柄の上昇が目立ちました。

ただし、1週間の騰落率だけで相場構造が転換したとは断定できません。週明けの日本株は、サービス◎(週間+6.7%)/銀行▲(週間-0.7%)/証券×(週間-2.1%)という環境です11.日本取引所グループ|過去の指数データ12.みんかぶ|東証33業種・週間騰落ランキング。

今週変わった3点

  1. FRBは政策金利を0.25ポイント引き上げ、日銀は政策金利を1.25%程度へ引き上げる方針を決めました。日銀の新方針は9月24日から適用されます。FRB声明は次回利上げの時期や間隔を示しておらず、市場では次の政策変更の時期が焦点になります6.米連邦準備制度|Federal Reserve issues FOMC statement7.日本銀行|金融市場調節方針の変更について。
  2. TOPIXの週間+1.6%に対し、東証グロース市場指数は+4.9%。今週は銀行業より、サービス業や東証グロース市場の上昇が目立ちました11.日本取引所グループ|過去の指数データ12.みんかぶ|東証33業種・週間騰落ランキング。
  3. サウジアラムコがオマーン・ソハール沖での追加積み込みをアジア顧客へ提示したと、匿名の関係者に基づいて報じられました。WTI原油は週後半に反落しましたが、両者の直接の因果関係は確認できません3.みんかぶ|米国市場データ NYダウは95ドル安と反落(9月18日)10.Reuters/Khaleej Times|Saudi offers more crude via Oman loading after pipeline attacks。

①先週いちばん大きかった変化

週初は「ホルムズ海峡を巡る協議が延期され、原油反落の前提を問い直す」から始まりました。オマーン外相は9月13日、予定されていたホルムズ海峡問題に関する会合の延期を発表しました8.AP|An Iranian commercial ship is struck near Strait of Hormuz with 1 dead, Iranian media say。

サウジアラビアでは、APが匿名の地域当局者の話として、東西パイプラインが攻撃後に停止し、復旧に数週間を要する可能性を報じました。Reutersも匿名の取引・海運関係者の話として、ヤンブー港での積み出し停止を伝えています。産油量だけでなく輸送能力が価格材料として強く意識された週でした9.AP|Saudi Arabia’s east-west oil pipeline to be out for weeks after attack10.Reuters/Khaleej Times|Saudi offers more crude via Oman loading after pipeline attacks。

火曜には、サウジ側が一部の9月積み貨物を取り消すと欧州顧客へ通知したと、匿名の取引・海運関係者に基づいて報じられました。供給不安が先物価格だけでなく、契約や積み出し計画にも影響した可能性があります10.Reuters/Khaleej Times|Saudi offers more crude via Oman loading after pipeline attacks。

水曜には米連邦準備制度が政策金利を0.25ポイント引き上げ、誘導目標を3.75〜4.00%としました。金曜には日銀が、9月24日から無担保コール翌日物を1.25%程度で推移するよう促す方針を決定しました。日銀は原油高や円安による物価上振れリスクも明記しています6.米連邦準備制度|Federal Reserve issues FOMC statement7.日本銀行|金融市場調節方針の変更について。日米が同じ週に金融引き締めを決めたわけです。

一方、サウジアラムコがオマーン・ソハール沖での追加積み込みをアジア顧客へ提示したと報じられました。WTI原油は金曜に100.30ドルまで下がりましたが、両者の直接の因果関係は確認できません3.みんかぶ|米国市場データ NYダウは95ドル安と反落(9月18日)10.Reuters/Khaleej Times|Saudi offers more crude via Oman loading after pipeline attacks。見るべきは利上げの有無だけではありません。 原油価格、実際の出荷量、輸送費、ドル円、日米金利が企業ごとの利益率へどう入るかです。

②動いた業種

以下の業種騰落率は、9月11日終値と18日終値の比較を小数第1位に丸めたものです12.みんかぶ|東証33業種・週間騰落ランキング。

③動いた銘柄

週間騰落率は9月11日終値と18日終値の調整後株価を比較しています。比較対象が明確でない出来高倍率は掲載しません13.みんかぶ|週間株価上昇率ランキング。

④曜日ごとの振り返り

⑤来週の焦点

仮説

仮説は、原油先物の落ち着きより、実際の調達負担の改善が遅れることです。ソハール沖での追加積み込みの提示報道は供給不足を和らげ得る材料ですが、契約成立、実際の積載量、引き渡しは確認できません。出典9.AP|Saudi Arabia’s east-west oil pipeline to be out for weeks after attack10.Reuters/Khaleej Times|Saudi offers more crude via Oman loading after pipeline attacksで確認できる9月16日時点では、東西パイプラインやヤンブー港の積み出しの正常化も報じられていません。

確かめ方:東西パイプラインの復旧、ヤンブー港の積み出し再開、現物原油価格と輸送費の低下がそろえば仮説は外れです。WTI原油だけが下がり、現物価格や輸送費が高止まりするなら当たりです。

⑥来週確認すべき予定

  1. 9月21日(月)

    日本の現物株市場は23日(水)まで休場

    デリバティブ市場では3日間とも祝日取引が行われますが、海外の原油・為替・金利変動は木曜の現物株再開時にまとめて織り込まれる可能性があります20.日本取引所グループ|営業時間・休業日一覧22.日本取引所グループ|デリバティブの祝日取引の実施について(2026年9月21日・9月22日・9月23日)。

  2. 9月21日(月)19:30

    シカゴ連銀総裁発言

    9月20日時点の予定です。追加利上げを急ぐ姿勢なら、半導体など高い成長を織り込む業種の割引率が意識されます21.Kiplinger|What to Look Out for in Economic Data This Week。

  3. 9月23日(水)22:45

    米9月製造業・サービス業PMI速報値

    景況感と仕入れ価格がともに強ければ、資源株には追い風、金利敏感株には逆風です21.Kiplinger|What to Look Out for in Economic Data This Week。

  4. 9月24日(木)21:30

    米新規失業保険申請件数

    雇用の底堅さが続けば米長期金利、悪化なら景気敏感業種の反応を確認します21.Kiplinger|What to Look Out for in Economic Data This Week。

  5. 9月25日(金)21:30

    米8月耐久財受注

    設備投資の強さが示されれば、機械・電気機器の需要見通しを支えます21.Kiplinger|What to Look Out for in Economic Data This Week。

  6. 9月25日(金)23:00

    米9月消費者態度指数確報値

    期待インフレ率が上振れれば、原油高から金利上昇へつながる経路が再び意識されます21.Kiplinger|What to Look Out for in Economic Data This Week。

デスクのひとこと

日米が政策変更を決めても、相場の景色が急に単純になったわけではありません。先週は、銀行よりサービス、TOPIXより東証グロース市場指数の上昇率が高いという少し意外な結果になりました。ただし、これだけで長期的な物色転換とは判断できません。週末に考えておきたいのは、「金利上昇に強い業種はどこか」ではなく、「金利と原油が高くても利益を伸ばせる企業はどこか」です。

出典・参照した報道(24本)

数字は各報道機関の記事に拠ります。株価・指数のチャートはTradingViewでご確認ください。本ページは投資助言ではなく、個別の売買推奨は行いません。