ALUMINA MORNING2026-09-22(火)未明読了 約4分

9月22日 00:29時点・編集:Alumina 編集部

  • NYダウ前日比+204.0351,886.679/22 00:29時点・途中値
  • ナスダック前日比+424.2126,946.769/22 00:29時点・途中値
  • SOX指数前日比+416.2912,337.989/22 00:29時点・途中値
  • 日経225先物66,215円9/22 00:18時点・途中値
  • ドル円前日比+0.60円157.46円9/22 00:29時点・途中値
  • 米10年債前日比-0.035ポイント4.963%9/22 00:14時点・途中値
  • 日本10年債前日比-0.005ポイント2.993%9/17
  • TOPIX前日比-3.054,091.149/18
  • 東証グロース市場指数前日比+23.191,031.549/18
  • WTI原油92.22ドル9/22 00:19時点・途中値

途中値は終値ではありません。

今朝の一本

原油安と半導体需要、日本株への追い風はどこまで届くか

日本株環境:△(追い風と逆風が混在)。原油安と半導体需要が支える一方、円安と日米の金利負担が残る。Reuters/CNAStocks rise on AI optimism; lower oil helps bonds(9月21日更新)日本銀行金融市場調節方針の変更について(9月18日)FRB9月16日FOMC声明

9月21日の海外市場では株式と債券が持ち直した。Reuters/CNAStocks rise on AI optimism; lower oil helps bonds(9月21日更新) ただし、東京の現物市場は23日まで休場し、再開は24日となる。JPX2026年9月21日〜23日のデリバティブ祝日取引 △は材料の評価であり、再開後の株価予測ではない。

昨日から変わったこと

  1. 原油が9月10日以来の安値

    9月21日の原油先物は、米・イラン外交への期待とサウジ輸出回復の観測で下落した。ReutersOil prices slide to 11-day low on hopes of US-Iran diplomacy, Saudi exports 日本企業の費用負担には好材料だが、停戦や供給正常化が成立したわけではない。

  2. 韓国の半導体輸出が大幅増

    韓国の9月1〜20日輸出額は714億ドルで、前年同期比78.3%増だった。韓国関税庁9月1〜20日の輸出入暫定値 半導体輸出は同259.4%増、半導体製造装置の輸入額も同55.6%増となった。KDI経済情報センター9月1〜20日の輸出入暫定値

    韓国の統計は半導体関連取引の強さを示すが、金額と数量は別である。日本企業への発注内訳も示されておらず、国内装置メーカーの受注増とは言い切れない。韓国関税庁9月1〜20日の輸出入暫定値KDI経済情報センター9月1〜20日の輸出入暫定値

  3. 海外株だけでなく債券も持ち直し

    9月21日の欧州株と米株先物は上昇し、欧州債利回りは低下した。Reuters/CNAStocks rise on AI optimism; lower oil helps bonds(9月21日更新) 原油安とともに金利上昇の圧力も和らぐかが、日本の成長株を読む手掛かりになる。

①最重要テーマ

原油安が企業の利益に届く条件

供給への不安が和らいだことが、今回の原油下落の材料だ。ReutersOil prices slide to 11-day low on hopes of US-Iran diplomacy, Saudi exports Kplerの暫定集計では、サウジの9月輸出は日量400万バレル超だった。Reuters/CNAStocks rise on AI optimism; lower oil helps bonds(9月21日更新) 8月の日量240万バレルからの回復推計であり、輸送の正常化を保証する数字ではない。

業績への経路は、原油安から円建て調達費の低下、そして採算改善へと続く。ただし、ドル円が円安に動けば、原油安の恩恵は小さくなる。契約価格や在庫が切り替わるまでにも時間がかかる。

ANAは燃油ヘッジと国際線の燃油サーチャージを説明している。ANAホールディングス2026年5月 決算説明会Q&A ヘッジは仕入れ価格の変動を抑える仕組みだ。燃油費が下がっても、追加料金の引き下げで収入も減れば、差額すべてが増益にはならない。

日銀は9月18日、政策金利を1.25%程度へ変更すると決め、24日から適用する。日本銀行金融市場調節方針の変更について(9月18日) 判断には原油だけでなく、円相場や賃金から物価への波及も含まれる。今回の原油安だけで追加利上げの終了は導けない。

仮説は、原油安が続き、ドル円が円安に進まず、需要も保たれれば、燃油を使う企業の採算が改善することだ。確かめるのは実際の燃油費、販売単価、販売量である。原油反発や円安、需要減が続けば、この見立ては見直す。

②日本株への翻訳

③関係の深い代表銘柄

ANAホールディングス(9202)

短期は燃油費低下への期待、中期は実際の費用と運賃収入の差を見る。ANAでは円安が逆風となり、ヘッジや燃油サーチャージの改定も利益への反映を左右する。ANAホールディングス2026年5月 決算説明会Q&A

INPEX(1605)

短期は原油安による販売単価の低下が逆風だ。同社が8月に説明したアブダビの出荷制約が緩めば、中期では販売量が下支えになる。INPEX2026年8月7日 決算説明資料 生産量と販売量は分けて追いたい。

東京エレクトロン(8035)

AI関連の投資継続は追い風だが、部品供給や製造能力の制約は残る。東京エレクトロン2027年3月期第1四半期 決算説明会Q&A 短期の半導体株への期待と、中期の装置売上は別である。韓国の輸出増を同社の受注確定とは扱わない。

④その他の重要ニュース

米中のAI安全性協議にも進展があった。ベッセント米財務長官は21日、事故時の連絡を含む対話の枠組みを設け、約2か月後に深圳で再協議すると説明した。Reuters米中の貿易・AI協議(9月21日)ReutersUS, China to meet again on AI safety in two months in Shenzhen, Bessent says

日本のAI導入企業にも、事故対応や責任分担を巡るルールは関わる。ただし、半導体の輸出規制緩和や日本のサイバー企業の受注増が決まった話ではない。確認するのは具体的な適用範囲と企業の対応費用だ。

⑤確認すべき指標・予定

  1. 9月22日23時

    リッチモンド製造業

    地域の製造業調査であり、全米景気そのものではない。NY連銀2026年9月経済指標カレンダー 新規受注、雇用、価格を前回と比べる。受注と価格がともに強ければ需要面の支えと金利負担が併存し、弱ければ需要悪化にも注意する。

  2. 9月22日23時20分

    ジェファーソン副議長

    FRBが示す議題は、銀行への貸出制度と米国債市場の機能である。FRB2026年9月講演予定 金利見通しの発言を前提にせず、市場の資金調達に関する説明を読む。

  3. 9月24日

    東京現物の取引再開

    24日は休場中の材料が、どの業種に反映されたかを確認する。JPX2026年9月21日〜23日のデリバティブ祝日取引 それまでは原油、ドル円、米10年債利回りを照合する。原油安だけで安心せず、円安や金利上昇が恩恵を打ち消していないかを見る。

出典・参照した報道(14本)

数字は各報道機関の記事に拠ります。株価・指数のチャートはTradingViewでご確認ください。本ページは投資助言ではなく、個別の売買推奨は行いません。