その後の株価の動き

2026年9月8日(火)の好材料・悪材料 — IRまとめ(記録)

2026年9月8日(火)に取り上げた材料と、その後の株価の動きです。この日の市場全体(TOPIX)は下落(▼1.8%)。

最終更新: 2026-09-11 18:15

🔺 業績の上方修正・増配2件

グリーンエナジー&カンパニー 1436🕐 9/8 15:30 開示

中間・通期をそろって上方修正。ただし売上高は据え置きで、増えたのは利益だけ

中間(2026年5月〜10月)は営業利益600→800百万円(+33.3%)、経常530→710(+34.0%)、中間純利益310→440(+41.9%)。通期は営業1,450→1,740(+20.0%)、経常1,300→1,550(+19.2%)、純利益800→960(+20.0%)。前期実績(2026年4月期通期)は営業1,191・経常1,029・純利益500百万円でした。

売上高は中間10,000・通期21,500百万円のいずれも据え置きです。会社は理由を「系統用蓄電池事業の仕入調達構造の最適化・施工プロセスの効率化による売上総利益率の改善」「DX推進と業務プロセス見直しによる販管費の抑制」の2点と説明しています。期初は部材原価や施工工事費を保守的に見積もっていた、とも書かれています。

同日に第1四半期決算も出ており、1Q売上高4,771百万円(前年同期比+69.9%)、営業利益510百万円(前年同期5百万円)、純利益296百万円(前年同期△10百万円)。

※上方修正・1Q短信・決算説明資料の3本は同じ数字を伝える一体の開示です。別々の材料として重ねて数えないでください。

※増えたのは利益率であって受注や売上ではありません。売上予想が据え置きである以上、下期に採算改善が続くかが確認点になります。会社は説明資料で棚卸資産+24.5億円・前渡金+15.3億円と記載しており、これらの完成引渡が計画どおり進むかも前提です。

※1株当たり指標は2026年5月1日付の1株→3株の株式分割を反映した数値です。

※株価は直近20日で+28.3%、60日で+61.2%。直近5日の売買代金は60日平均の1.7倍です。開示前から上げてきた点は織り込みの度合いを見るうえで前提になります。

📊 その後の値動き翌営業日: ▼8.9%(市場比 ▼8.9%

スターシーズ 3083🕐 9/8 13:00 開示

通期予想を6月25日に続いて再度の上方修正。売上高は前期の3.4倍の計画

2027年2月期通期は、売上高30,000→35,000百万円(+16.7%)、営業利益1,450→1,600(+10.3%)、経常1,100→1,250(+13.6%)、当期純利益600→680(+13.3%)。前期実績(2026年2月期)は売上高10,382・営業利益184・経常160・純利益58百万円で、売上高は前期の約3.4倍を見込む計画です。

会社は上振れ要因を2つ挙げています。系統用蓄電池事業は6月25日公表の土地・電力接続権の取得が完了し計画どおり進捗。GPUサーバー等事業は「開示基準に満たない受注案件に係る売上実績の積み上げが当初想定を上回って推移」と記載されています。

※上振れの主因は、個別開示の対象にならない小口案件の積み上がりです。案件名や取引先が開示されない性質のため、外部から進捗を検証できる材料が限られます。次の決算での実売上計上が確認点です。

※増収率+16.7%に対し営業利益の増額は+10.3%で、利益率は4.8%→4.6%へ下がる計画です。売上の伸びがそのまま利益に乗る構図ではありません。

※1株当たり当期純利益は69.52円→73.25円(+5.4%)。純利益の増額(+13.3%)より伸びが小さいのは、第8回〜第10回新株予約権(行使価額固定型)の行使で発行済株式総数が増えているためと会社が注記しています。希薄化が進行中である点は数字の読み方に効きます。

※直近5日の売買代金は60日平均の6.1倍、株価は20日で+29.3%。信用買い残は8週で約307万株まで積み上がっています(4週で+4.9%)。

📊 その後の値動き翌営業日: +0.7%(市場比 +0.8%

🔺 自社株買い(新規枠)1件

本日は、新規の取得枠を決議した開示はありませんでした。

自己株式関連は16件出ていますが、いずれも実施中の枠の取得状況報告・取得終了報告、または譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分です。新しく資金が出る決議ではないため📌手続き枠に整理しています。

🔻 悪材料・注意4件

セルソース 4880🕐 9/8 15:30 開示

本店移転で特別損失290百万円を計上見込み。営業利益は黒字転換予想だが、最終損益は赤字が拡大

2026年10月期の個別業績予想は、売上高3,320→3,367百万円(+1.4%)、営業利益△221→82百万円、経常利益△210→76百万円、当期純利益△107→△124百万円。営業・経常は赤字から黒字へ、当期純損益は赤字が16百万円広がる修正です。

特別損失290百万円の内訳は、減損損失249百万円と移転費用引当40百万円。現オフィスの定期借家契約は2028年2月28日に終了予定と記載されています。

会社は営業段階の改善理由を「重点領域である加工受託サービスを中心に売上高が当初予想を上回って推移」「事業の選択と集中による販売費及び一般管理費の削減」と説明しています。

※業績予想の修正と本店移転の開示は同日・同一原因の2本です。営業黒字化と最終赤字拡大は同じ1つの事象の表と裏であり、2つの独立した材料ではありません。

※特別損失290百万円のうち大半を占める減損249百万円は現金支出を伴わない性格のもので、本業の稼ぐ力とは別の勘定です。一方で移転費用引当40百万円は今後の支出を伴います。

※これは連結ではなく個別の業績予想です。

※株価は直近20日で+1.2%、売買代金は60日平均並みです。

📊 その後の値動き翌営業日: ▼1.5%(市場比 ▼1.4%

BlueMeme 4069🕐 9/8 17:00 開示

不適切会計の調査報告書(公表版)を開示。過年度への影響額の暫定値が数字で示された

連結売上高への影響は2020年3月期が最大で△57百万円(影響率△3.2%)、2021年3月期は+27百万円(+1.3%)、2022年3月期以降は0または影響なし。連結営業利益は2020年3月期△33百万円が最大で、2021年3月期以降は+3〜6百万円の増額方向。連結純資産は2020年3月期△33百万円(△9.5%)から2025年3月期△12百万円(△0.5%)まで、全期でマイナスです。

会社は2026年9月30日までに過年度の有価証券報告書等および内部統制報告書の訂正報告書の提出と決算短信等の訂正を行う予定と記載しています。

※影響額はいずれも「暫定値」です。監査法人による監査手続が本日時点でも継続中で、確定値は変動する可能性があると会社自身が明記しています。税務上の取扱いを精査中のため税金費用も未考慮です。

※新しいのは「金額の規模が示されたこと」です。報告書の受領自体は9月4日に公表済みで、本日は非開示措置を施した公表版の確定という位置づけです。

※影響額が小規模にとどまった一方、2026年3月期の有価証券報告書は提出期限の延長申請中の状態にあります。9月30日という期限に対する進捗が次の確認点です。

※株価は直近20日で+12.5%、60日では-20.5%。9月4日の報告書受領時の翌日反応は±0.0%でした。

📊 その後の値動き翌営業日: ▼3.5%(市場比 ▼3.4%

太洋物産 9941🕐 9/8 16:30 開示

再生可能エネルギー事業の活動停止を決定。調達資金の支出予定時期を約8年後ろ倒し

2022年8月16日に締結したプライムジャパンとの業務提携を合意解約。理由は「再生可能エネルギーの発電に適した用地を確保することは容易ではなく、本日時点で用地を確保するには至っておらず、今後も適した用地を確保できる目途が立っていない」ためと記載されています。2022年9月の資金調達から4年で、用地の確保はゼロでした。

これに伴い資金使途も変更。産業用太陽光発電システムの事業開発費用50百万円を削除し、中国での貿易事業・越境EC事業の拡大資金へ151→201百万円(+33.1%)に振り替え。同時にこの枠の支出予定時期を2025年12月→2034年3月へ、約8年3か月後ろ倒しします。タイのラーメンブランド事業(20百万円)も2025年12月→2027年3月へ延長されています。

※会社は2026年9月期の業績への影響は軽微と明記しています。数字の上での当期影響は限定的です。

※新しく効きうるのは金額ではなく時間軸です。調達済み資金の使い道が決まらず、支出計画が2034年まで延びたという事実は、成長施策の実行力に関する情報として読めます。中国貿易・越境EC枠は現時点で72百万円が充当済みです。

※提携解消と資金使途変更は同日・同一原因の2本で、独立した2つの材料ではありません。

📊 その後の値動き翌営業日: +0.6%(市場比 +0.7%

SAAF HD 1447🕐 9/8 15:30 開示

買収防衛策の対抗措置が進行中。9月14日基準で全株主への新株予約権の無償割当を予定

第4回の認定対象株主として2者(鈴木産業有限会社・篠原洋氏)を追加認定。対抗措置の発動議案は8月25日の臨時株主総会で可決済みで、9月14日の最終株主名簿に記載された全株主へ第1回A新株予約権を無償で割り当てる予定と記載されています。

※認定対象株主に対して差別的な行使条件が付く仕組みのため、割当が実行されれば買付者側の持分は希薄化します。一方で、この種の対抗措置は司法判断や買付者の撤回によって留保・中止に至る例もあり、9月14日までに前提が変わる可能性は残ります。

※本項は日中の判定時点の読解に基づく記載です。

📊 その後の値動き翌営業日: +0.5%(市場比 +0.6%

📌 手続き(既知・価格への新規影響なし)1件


7771 日本精密|第三者割当先による市場売却報告。譲渡30,000株(@262円・約786万円)、累積715,000株/割当1,941,748株で36.8%消化。新株発行ではなく既発株の需給要因で、3月割当分の売却が続いている報告です
6191 エアトリ/8766 東京海上/9475 昭文社HD/9561 グラッドキューブ/7441 Misumi/4078 堺化学/6381 アネスト岩田/9603 H.I.S./2588 プレミアムウォーター/9882 イエローハット/7318 セレンディップ|いずれも実施中の枠の取得状況または取得終了の報告
2722 IKホールディングス/9651 日本プロセス/6905 コーセル|譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分
7476 アズワン|自己株式の公開買付けの結果および取得終了、主要株主の異動
6841 横河電機|自己株式取得状況および取得終了に関するお知らせの一部訂正
2904 一正蒲鉾|持株会社移行に伴う会社分割の法定事前開示書類。承継資産26,080百万円/負債14,665百万円、効力発生2027年7月1日。8月7日契約済み案件の備置書類
590A ギフティグループ|DIRIGIOとの簡易株式交換の法定事前開示書類。8月31日時点で議決権67.1%取得済で既に連結子会社、効力発生2026年9月30日。交付株式数は9月17日までの平均株価で再計算されるため未確定です
6287 サトー|完全子会社サトーマテリアルの吸収合併。消滅会社の売上278百万円は連結売上163,434百万円の0.2%未満、株式等の割当なし
7814 日本創発グループ|100%子会社間の吸収合併(存続=飯島製本・消滅=脇田コウキ製本)、対価の交付なし
7769 リズム|7月24日公表の新設会社の株式取得完了。取得先資本金1,000万円、非連結子会社予定
9444 トーシンHD|会社更生手続で更生計画案の提出期限を9月7日→9月9日へ2日間伸長。計画内容は未開示
7966 リンテック|社外取締役1名が9月8日付で辞任。日本製紙による当社株式の売出しで持分法適用関連会社から除外されるための事後処理で、需給要因である売出し自体は本開示より前に判明しています
3111 オーミケンシ|定時株主総会継続会の交付書面省略事項。第161期は親会社株主帰属当期純損失△461百万円、純資産1,435百万円
7435 ナ・デックス|投資家向けFAQ。自己株取得は取得価格総額2億円を上限に実施中(既開示)、年間配当40円・配当性向30%以上の方針も既開示の再掲です
3113 UNIVA・Oak HD|子会社ノースエナジーが高圧太陽光発電設備4基を受注(総額565百万円)。会社は業績予想に織込済・影響軽微と明記
4591 リボミック|国際学会での第2相結果の発表報告。他社3剤の年間身長伸展速度+1.7cm以下に対し第3相で+2〜3cm以上を目標という既公表値の再掲で、新規の臨床データはありません
4594 ブライトパス・バイオ|BP2202の非臨床研究成果をIMS2026(9月23〜26日)で発表予定という告知
4882 ペルセウスプロテオミクス|研究用試薬「抗MMAE抗体」を用いた東京薬科大学との共著論文公開。金額の記載はありません
4418 JDSC|ダイフクとの物流無人化のシミュレーション検証で、未学習の組合せ100回中97回成功。実環境実証と収益化は未着手で売上寄与の記載はありません
※この枠は本文の再読を行っていない項目を含みます。記載は日中の判定時点の読解に基づきます。

📌 その他の注目8件

三陽商会 8011🕐 9/8 16:00 開示

筆頭株主が交代。アクティビストの持分が13.35%→8.98%へ低下

AVIが13.35%→8.98%で筆頭から陥落し、八木通商が11.16%→12.88%で第1位に。1株→3株の株式分割を反映した議決権263,454個ベースの数字です。会社は3月1日〜8月31日に自己株式4,087,800株を取得しています。

※持分比率の変化には、AVI側の売却と、自己株取得による分母の減少で八木通商の比率が上がった分の両方が含まれます。株主構成にかかる圧力の質が変わりうる材料ですが、AVIが今後さらに売るのか止まるのかは本開示からは読めません。

※本項は日中の判定時点の読解に基づく記載です。

📊 その後の値動き翌営業日: ▼2.3%(市場比 ▼2.2%

ハイレックスコーポレーション 7279🕐 9/8 11:30 開示

政策保有株式の売却で特別利益14億11百万円。ただし一過性

売却額14億55百万円・売却益14億11百万円。期初来3銘柄で売却総額159億88百万円・売却益の累計は153億43百万円に達しています。

※営業外・特別損益の一過性の利益です。本業の稼ぐ力を示す数字ではありません。会社は通期業績予想への影響を精査中としており、予想は未修正です。

※本項は日中の判定時点の読解に基づく記載です。

📊 その後の値動き翌営業日: +2.0%(市場比 +2.1%

ピクスタ 3416🕐 9/8 17:00 開示

投資有価証券売却益273百万円を2026年12月期3Qに計上。8月14日公表案件の価格確定

オーディオストック株28万株を1株975円・総額273百万円で売却。売却益も273百万円です。

※新しいのは金額の確定部分です。案件そのものは8月14日に公表済みで、業績予想の修正は精査中とされています。特別利益であり一過性である点は注記が要ります。

※本項は日中の判定時点の読解に基づく記載です。

📊 その後の値動き翌営業日: +1.2%(市場比 +1.3%

ソフトフロントホールディングス 2321🕐 9/8 16:30 開示

AIデータセンター事業でToken Factory事業の開始を決議。設備は約920百万円

設備取得価額は当初計画800百万円から約920百万円へ(+120百万円・+15.0%)。データセンターの利用開始は2026年11月、稼働は2027年1月、売上計上は2027年3月期4Qからと記載されています。同日の資金使途変更は、既存事業403→283百万円(△120百万円)をAI-DC設備800→920百万円へ振り替えるもので、総額1,555百万円は不変です。

※新規調達ではないため追加の希薄化は生じません。既存事業側の予算が3割削られてAI設備に回った構図です。

※収益寄与は2027年3月期4Q以降で、業績影響は精査中とされています。11月の利用開始・1月の稼働という日程が守られるかが確認点です。

※本項は日中の判定時点の読解に基づく記載です。

📊 その後の値動き翌営業日: +36.0%(市場比 +36.1%

霞ヶ関ホテルリート投資法人 401A🕐 9/8 15:30 開示

7月度のRevPARが前年比+20.5%

11物件でOCC 74.8%(前年同月比+12.0pt)、ADR 27,011円(+297円)、RevPAR 20,209円(+3,437円)、売上287百万円(+49百万円)。

※月次の定例開示で、分配金予想の修正は伴っていません。変動賃料の原資となる稼働の改善は続いていますが、改善幅が8月以降も同じ水準で続くかは別の話です。

※本項は日中の判定時点の読解に基づく記載です。

📊 その後の値動き翌営業日: 0.0%(市場比 +0.1%

エクサウィザーズ 4259🕐 9/8 08:45 開示

ele&companyを子会社化。ただし取得価額は開示されていません

対象会社は資本金500万円・2024年4月設立で、株主2名から全株式を取得します。

※取得価額と業績寄与額の記載がなく、規模を測れません。のれんの計上有無と業績予想への織り込みが次の確認点です。

※本項は日中の判定時点の読解に基づく記載です。

📊 その後の値動き翌営業日: ▼4.7%(市場比 ▼4.6%

ミライアル 4238🕐 9/8 14:46 開示

中期成長戦略2028をアップデート

2026年度の売上構成比は半導体容器63%・高機能樹脂18%・成形機10%・社会インフラ8%。資本効率と還元方針への言及はありますが、新規の数値目標や自社株買いの取得枠といった数字は確認できませんでした。

※本項は日中の判定時点の読解に基づく記載です。

📊 その後の値動き翌営業日: ▼2.5%(市場比 ▼2.4%

金額の記載がない発表(規模が測れないため、判断材料としては保留)

※この枠は本文の再読を行っていない項目を含みます。記載は日中の判定時点の読解に基づきます。

(展示会・新サービスPR・IR記事・提携覚書など、価格に新しく効く数字のない定性開示は割愛しています)
※終値は速報値ベース。外れも含め全件掲載(それが記録の価値)
※一次情報(適時開示)ベースの分類です。売買の推奨ではありません
※🔗のリンク先は東証の適時開示PDFです。東証の公開期間(約1か月)を過ぎるとリンクが切れます。
※この日の全上場企業の適時開示は323件。上記はそのうち「株価に新しく効く情報」を含むと読んだものの整理です。

← 記録の一覧にもどる