銘柄レポート🔖 毎週土曜更新

ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)株価分析 機械

営業利益26億円の会社が、株式市場では約6,000億円——営業利益のおよそ230年分の値段がつく。この倍率の分母は、決算書のどこにもない。「ロボットの関節」を握るニッチ独占への、先行チケット代だ。
ハーモニック・ドライブ・システムズがつくるのは波動歯車減速機——モーターの高速回転を、ロボットの腕が使える精密な力に変換する部品で、産業用ロボットの関節にこの種の減速機が広く使われる。小型精密減速機で世界首位とされるニッチトップ企業だが、売上約600億円と会社の器は小さく、業績はロボット業界の設備投資サイクルで大きく振れる。株価は2月の安値3,330円から7月に8,890円へ+167%急騰し、いま6,330円(8/3終値・高値から▼29%)。この急騰と時期が重なるのが、会社が決算短信に明記した「AIロボット向けのお客様の量産移行に伴う受注」という一行だ。何が確認済みで、何がまだ期待なのか、まもなく発表される1Q決算(例年8月上旬・前年は8/6)で何が試されるかを、この1ページで整理する。

ハーモニックの今と見どころ📊 株価データ:2026-08-03終値(毎日夜更新)
✍ 見立て・本文:2026-08-03執筆(週1+イベント時更新)
次回の本文更新:8/8(土)ごろ
30秒だけの人へ
  • 2026年3月期の連結受注高は616億円(前期比+16.2%)で売上(595億円)を上回った。会社が挙げた中身は①産業用ロボット向け=自動化投資 ②半導体製造装置向け=生成AI関連の設備投資が年明け以降拡大 ③「AIロボット向けのお客様の量産移行に伴う受注を獲得」(短信の記述そのまま)。営業利益は前期のほぼゼロ(600万円)から25.7億円へ戻り、会社想定を上回った——ただし営業利益率はまだ4.3%
  • 株価は2/2の安値3,330円から7/6の高値8,890円(終値)まで+167%、そこから▼29%の6,330円(8/3終値・終値どうしの比較)。8,890円は2020年12月の高値9,380円(調整後終値・このページのデータベースで確認できる範囲の最高値)に▼5%まで迫った水準だった。7月の下げの間、会社の適時開示はない——上げも下げも、材料の中心は決算ではなく「AIロボット(ヒューマノイド)」というテーマの温度だった可能性が高い。
  • 焦点はまもなく発表される1Q決算(例年8月上旬・過去5年の中心は8/7・正式な日付は会社の発表で)。見るのは①受注が616億円ペース(四半期154億円)を保てたか ②「AIロボット向け」の記述が続くか・具体化するか ③営業利益が通期計画62億円(前期比+141.5%)の軌道か。会社予想PERは133倍——この値段は計画達成だけでは説明しきれず、その先の量産期待まで含めた値段と読むのが自然だ。だから受注と記述の変化が、値段の土台に直結する。
いまの状態
業績2026年3月期実績=売上595億円(+7.0%)・営業25.7億円(利益率4.3%)・受注616億円(+16.2%)。2027年3月期計画=売上680億円(+14.2%)・営業62億円(+141.5%・利益率9.1%) 株価の流れ2/2安値3,330円→7/6高値8,890円(+167%)→6,330円(8/3終値)。高値から▼29%の調整局面 需給信用倍率2.2倍(7/24公表)。買い残82.5万株・売り残37.3万株。買い残は1日の平均出来高(7月・約192万株)の半分以下 割安度会社予想PER 133倍(予想EPS 47.54円)。実績PERは373倍。どの利益で割っても市場全体の目安を大きく超える——この数字の読み方が第3章の主題
読みたいところへ
📝 今週なにが変わったか (8/3初回・毎週土曜に追記)

📌 今週の要点:このページの初回公開。1Q決算の発表が目前(例年8月上旬・前年は8/6)のため、発表前に「ここを見る」を下に固定しておく(あとから書き換えません)。直近の株価は7月高値8,890円から▼29%の調整中で、この間に会社の適時開示はない。

① 新しく分かったこと
初回のため過去分から——5/13のFY決算で受注616億円(+16.2%)と「AIロボット向け量産移行の受注獲得」が開示され、株価は5月から7月にかけてテーマの温度とともに上値を追った(7/6高値8,890円)。7月後半は市場全体の急落(7/28・TOPIX▼2.5%)の波と重なって調整。個別の悪材料開示はない。

② いまの見立ての軸(初回のため固定)——「受注(量)とテーマ(期待)の二階建て。数字で確認できているのは受注+16.2%と営業黒字回復まで。PER133倍の残りの部分は、AIロボット量産が実需に育つかに懸かっている」

③ 🔒 1Q決算でここを見る(発表前に固定・あとから書き換えません)
(a) 4〜6月の受注高154億円以上=前期の勢い(年616億円÷4)を維持/前年同期を上回るか(前期は年間+16.2%)/140億円を下回る=勢いに黄信号(四半期平均154億円を1割近く下回る。154〜140億円の間は「減速」として用途別の説明を確認)。※四半期の季節性は考慮しない機械的な目安
(b) 「AIロボット向け」の記述:量産移行の受注が「継続・拡大」の方向で書かれるか、記述が後退するか(この銘柄は定性の一行が値段に直結する)
(c) 営業利益:2Q累計計画は30億円(会社開示)=単純半分で1Qは15億円が計画線。通期62億円(前期比+141.5%)の軌道に乗って見えるか
(d) 判定の窓:発表が引け後なら、値付けの本番は発表の翌営業日。そこから3営業日の終値までをTOPIXとの相対で観測する(市場全体の波と区別するため)。決算直後の1日の反応だけでは判定しない。

④ 📅 次に見るもの——1Q決算(例年8月上旬・確定日は上の予定欄に自動反映)→翌営業日からの値付け・毎週の信用残の公表・11月中旬の2Q(例年実績)。
確認済み(機械監視): 業績開示=今週なし / 需給=信用倍率2.2倍(7/24) / 株価=7月高値8,890円の▼29%下 / 会社予想PER=133倍(8/3終値)

📅 これからの予定 — ハーモニック(6324)に関連するもの

未来のことで確定している数少ない事実=「いつ・何が出るか」。自社の予定だけでなく、市場全体の経済イベントもここに出ます。日付はすべて日本時間・日をタップすると詳細が表示されます。

8/7(金)★米雇用統計(7月分)市場全体
日本時間 21:30
東京が反応する日: 8/10(月)
8/12(水)★米CPI(消費者物価・7月分)市場全体
日本時間 21:30
東京が反応する日: 8/13(木)
8月上旬ハーモニック(6324) 1Q決算発表(例年実績から)自社
前年は8/6の引け後開示(=反応は翌営業日)。過去5年の中心は8/7ごろ。会社が正式発表したら確定日に置き換わります
速報直近の動き — ハーモニック(6324)に関連するかもしれないニュース
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株価と出来事(過去75営業日・調整後終値) 2026-04-14 → 08-03

丸い番号をタップすると、その出来事の「なぜ」に飛びます。

IR(会社発表) 業界・市場ニュース 思惑・材料ニュース 時系列の補足
出来事のくわしい一覧(4件・タップで開く)

出典:株価・信用データはマーケットデータ、市場のできごとは適時開示ほか公開情報。金額は調整後終値。チャート:TradingView Lightweight Charts™

終値(調整後)
6,330円
2026-08-03(前日比+3.1%・TOPIX騰落率との差+4.2pt)
2020年高値からの下落
▼33.4%
高値9,510円(2020/12/28・取引時間中)から
直近2日の値動き
7/31+11.6%8/3+3.1%
直近2営業日の前日比
信用倍率
2.2倍
買い残82万株/売り残37万株(7/24公表・週次)

3つの視点で見る(2026-08-03時点)

ファンダメンタルズ 受注616億円(+16.2%)が売上を上回り、営業利益はほぼゼロから25.7億円へ回復(会社想定を上回る着地)。ただし利益率は4.3%で、通期計画の9.1%へは工場稼働率の上昇がもう一段必要。計画の営業62億円(+141.5%)は「受注の回復が続く」ことを前提にした V 字で、その入口(1Qの受注)をまもなく確認する段階。

需給 信用買い残82.5万株・売り残37.3万株=信用倍率2.2倍(7/24公表)。買い残の絶対量は1日の平均出来高(7月・約192万株)の半分以下(残高と出来高は性質が違うため、この比は目安にすぎない)。

テクニカル 6,330円は7/6高値8,890円の▼29%下・2/2安値3,330円の+90%上=急騰の中腹での調整。確認は①7月からの調整で安値を切り上げられるか ②高値8,890円と2020年高値9,380円の間の壁 ③1Q決算——の3点。

※「上がる/下がる」の断定はしません。いまの状態の要約と、確認すべき条件です。詳しくは以下の各章で。

1

なぜ、半年で+167%になり、そこから▼31%下げたのか

一つの決算で上がったのではありません。2025年度の「利益ほぼゼロ」の谷を底に、受注の回復が数字で見え始め、そこに「AIロボット」というテーマの熱が乗って7月の高値まで運んだ——という一年です。表はいちばん上が根っこ(土台)で、下へ行くほど新しい話になります。

土台ロボットの関節

波動歯車減速機のニッチ独占——器は小さく、振れは大きい 売上600億円・世界シェア圧倒的

  • 波動歯車減速機=モーターの高速回転を減速して、ロボットの腕が使える精密な力(トルク)に変える部品。小型・軽量・バックラッシ(ガタ)がほぼゼロという特性から、産業用ロボットの関節・半導体製造装置の位置決めに広く使われる。この分野で世界首位とされる
  • ただし会社の器は売上595億円と小さく、費用に占める固定費(工場)が重い。稼働率が下がると利益が消え、上がると戻る——2025年3月期の営業利益は600万円(利益率0.01%)、2026年3月期は25.7億円(4.3%)。利益率の振れがこの商売の性格を物語る
  • 製品構成は減速装置が売上の77.8%(463億円・前期比+9.5%)、メカトロニクス製品が22.2%。利益の柱は日本セグメント(売上266億円・+22.5%、経常利益36.9億円・+66.1%=稼働率上昇で原価率が改善)
前夜2025年度の谷

営業利益600万円——ゼロ近傍まで落ちた稼働率 株価は2/2に3,330円

  • 2025年3月期は産業用ロボット・半導体製造装置の設備投資調整が直撃し、売上556億円・営業利益600万円とほぼ損益ゼロまで沈んだ(純利益34.7億円は投資有価証券の売却益57.8億円による)
  • 2026年3月期に入っても株価は重く、2026/2/2に安値3,330円。この時点の市場の目線は「サイクルの谷がいつ明けるか」だった
  • 中国セグメントは当期も売上▼28%と回復が遅れ、欧州は買収したハーモニック・ドライブ・エスイーの無形資産償却10.1億円が利益の重しとして残る——海外の足取りは一様ではない
きっかけ受注の回復+AIロボットの一行

受注616億円(+16.2%)と、短信に載った「量産移行」 5/13のFY決算

  • 5/13(引け後)のFY決算で、通期受注616億円(+16.2%)を開示。会社が挙げた回復の中身は①産業用ロボット向け=自動化投資と電子部品・半導体関連の増強投資 ②半導体製造装置向け=生成AI関連の先端半導体投資が年明け以降拡大「AIロボット向けのお客様の量産移行に伴う受注を獲得」——の3本柱
  • 2027年3月期計画は売上680億円(+14.2%)・営業62億円(+141.5%)・純利45億円。営業利益率を4.3%→9.1%へ戻す V 字計画で、配当は年20円(連結配当性向35%目処)
  • 株価は5月から7月にかけて上値を追い、7/6に8,890円。2020年12月の高値9,380円(データベースで確認できる範囲の最高値)に▼5%まで迫った。この間、ロボット・FA関連は「ヒューマノイド(人型ロボット)」というテーマの温度が世界的に上がった時期と重なる
たしかめ固有か、地合いか

上げも下げも、開示のない日に大きく動いた 日付の対応で確認

  • 5/13のFY決算翌営業日の反応は限定的で、その後の大きな上げは開示のない日に積み上がった。7月の高値8,890円→7/31の6,140円(▼31%)も、この間に会社の適時開示はない
  • 7/28は市場全体の急落(TOPIX▼2.5%)の日で、この銘柄も市場の波と同じ方向に大きく動いた。固有の数字より、テーマと地合いの温度で動く局面が続いていると読める(ほかの要因の可能性は残る)
  • つまりいまの値段は「受注回復という固有の事実」の上に「AIロボットというテーマの期待」が乗った二階建て。まもなくの1Q決算は、一階部分(受注)の答え合わせになる
いまの位置
2/2の安値3,330円からの+90%(高値からは▼29%)のうち、数字で裏付けが取れているのは「受注+16.2%」と「営業黒字の回復」までです。まだ数字になっていないのは「営業利益62億円のV字達成」と「AIロボット量産の実需化」——前者は今期の決算で四半期ごとに、後者は受注と会社の記述で確認していくしかありません。部品メーカーの宿命として、顧客(ロボットメーカー)の量産判断が先、当社の数字は後——期待が数字に変わるまでのタイムラグが、いまの株価の賭けの中身です。
順番に注意 — この銘柄は「数字」と「記述」の両方を読む

売上600億円の会社に約6,000億円の値段がつくとき、決算の数字だけでは動きを説明できません。この銘柄では短信の定性記述(「AIロボット向け量産移行の受注」のような一行)がテーマの燃料になり、数字より先に株価を動かすことがあります。決算のたびに受注の数字→定性記述の変化→利益率の順で見るのが、この銘柄の型です。

2

会社は大丈夫なのか(決算と、その土台)

短期の値動きから離れて、会社そのものを見ます。ハーモニック・ドライブ・システムズは波動歯車減速機の専業でニッチ世界首位。「ハーモニックドライブ」は同社の登録商標で、この方式の減速機そのものの代名詞になっています。東証プライム上場・3月期決算・日本基準。数字の出どころは決算短信・適時開示の実数です。

売上高
595億
2026年3月期実績(+7.0%) → 2027年3月期計画680億円(+14.2%)
営業利益
25.7億→62億
利益率4.3%→9.1%へ戻す計画(2025年3月期はほぼゼロだった)
連結受注高
616億
2026年3月期・前期比+16.2%・売上を上回る水準
配当
年20円
2027年3月期も20円予想(予想EPS比42%)。会社方針は配当性向35%目処+業績変動時は安定配当に配慮

利益率の振れ幅——ゼロと9%を行き来する損益構造 (8/3執筆)

売上の振れ(556→595→計画680億円)に対して利益の振れがけた違いに大きい——固定費の重い部品工場の宿命で、稼働率の振れが利益率を大きく揺らします(実績:0.01%→4.3%)。逆に言えば、受注→稼働率→利益率の順で数字が波及する構造なので、いちばん早い先行指標は受注です。

知っておきたい3つのこと (8/3執筆)

この計画を1本の鎖にすると(成立を確認する順番) (8/3執筆)

受注の持続(616億円ペース)工場稼働率の上昇原価率の改善営業62億円(利益率9.1%)——ここまでが今期計画の鎖。その先に「AIロボット量産→受注の桁が変わる」という期待の鎖が接続されています。前者は四半期ごとの決算で確認できますが、後者は顧客の量産判断次第で、当社の開示だけでは検証しきれない——ここが、この銘柄の分析の限界であり、値動きが荒くなる理由でもあります。

3

いまの株価は割高か、割安か(PERの物差し選び)

PER=株価が「1年分の利益」の何倍まで買われているか。数字が小さいほど割安に見えます——が、この銘柄のPERはどの利益で割っても日本株全体でよく目安にされる水準(十数倍)から大きく離れます。その「離れ方」自体が情報です。

PERの推移(会社予想EPSベース・日次) 2026-02 → 2026-08-03

計算:その日の終値 ÷ その時点で公表済みの会社予想EPS。予想EPSは13.73円(3Q時点の当期予想)→16.69円(4/24修正)→47.54円(5/13の来期予想)。いずれも引け後開示のため翌営業日から分母に反映。

会社予想PER
133倍
2026-08-03終値 ÷ 予想EPS 47.54円
実績PER(参考)
373倍
実績EPS 16.99円ベース——利益の谷の数字で割った参考値
分母(予想EPS)の変遷
16.69→47.54円
5/13の来期予想への切り替えで分母が2.8倍に。PERの見かけはその分だけ下がった

読み方 ── サイクルの株には教科書的な逆説があります——利益が谷にいるときほどPERは高く見える。実績373倍はその典型です。ただし予想PER133倍は、V字回復(営業+141.5%)を織り込んだ分母で計算してなおこの水準——その水準との差は、サイクルの逆説だけでは埋まりません。残りの部分は「ニッチ独占が続く」「AIロボットの量産が受注の桁を変える」という、今期の計画より先の期待と読むのが自然です。この期待は決算数字で直接は検証できないぶん、テーマの温度で値段が大きく揺れます——7月の▼31%は、その揺れの実例です。

いまの株価に織り込まれている前提

いまの6,330円が成立するために必要な前提を挙げると、「受注が616億円ペースで続く」「営業利益がV字計画(62億円)の軌道に乗る」「AIロボット向け量産移行の受注が育ち続ける」——このどれもが崩れていないこと、と整理できます(株価から前提を一意に逆算できるわけではありません)。

崩れる合図──1Q受注が140億円を下回る/「AIロボット向け」の記述が後退する/営業利益が2Q累計計画30億円の線から離れる/テーマ全体(ロボット・FA関連)の急速な温度低下。どれかが出たら、このページの見立ては見直しです。

4

価格の地図——過去1年、どの値段で折り返してきたか

売買の指示はしません。過去1年の値動きが「どの価格帯で折り返してきたか」を、機械的なルールで塗った地図です。決めるのは、この地図を見たあなたです。

価格の地図(直近1年・調整後終値) 2025-07-22 → 2026-08-03

この地図には2種類の帯があります。面の帯(塗り)=10日以上離れて3回以上、値動きが折り返した価格帯。青の斜線=下げ止まりの記録がある支持帯、橙の点=上値を抑えられた記録がある抵抗帯枠の帯(囲み)=大きな値動きが始まった起点の値幅(青枠=上向き、橙枠=下向きの起点)。帯の位置は機械的なルールで引き、名前(支持帯・抵抗帯・上場来高値の帯など)は分かりやすさのための呼び名です——手で選んでいません。チャート上の①〜⑤は、下の説明と対応しています。各帯のPERは会社予想EPS 47.54円(2027年3月期・2026-05-13開示)で換算した参考値で、予想EPSが変わればPERの位置も動きます。

① 26年4月の大きな上げの起点の帯 4,190〜4,330円(PER88.1〜91.1倍)

2026-04-24から5営業日で+36.1%の上げが始まった日の値幅(6.4ATR)|形成後、価格はまだ一度もこの帯に戻っていません(再訪なし)

② 抵抗帯 3,874〜4,171円(25年12月〜26年2月に3回反落・PER81.5〜87.7倍)

接触3回:反落3・上抜け0・未決着0|判定期間:直近1年(2025-07-22〜2026-08-03)|接触日=12/12、01/06、02/12

この帯に近づいたら確認する3点——①次の決算・KPIの進捗 ②信用残の変化 ③市場全体の地合い

③ 支持帯 3,190〜3,625円(25年12月〜26年3月に4回下げ止まり・PER67.1〜76.3倍)

接触4回:下げ止まり4・割れ0・未決着0|判定期間:直近1年(2025-07-22〜2026-08-03)|接触日=12/19、01/13、02/02、03/31

この帯に近づいたら確認する3点——①次の決算・KPIの進捗 ②信用残の変化 ③市場全体の地合い

④ 25年9月の大きな下げの起点の帯(上抜け済み) 2,728〜3,225円(PER57.4〜67.8倍)

2025-09-18から5営業日で-15.0%の下げが始まった日の値幅(3.5ATR)|その後の再訪1回:反落0・上抜け1・未決着0|③の帯と一部交差

⑤ 支持帯 2,255〜2,586円(8月〜11月に4回下げ止まり・PER47.4〜54.4倍)

接触4回:下げ止まり4・割れ0・未決着0|判定期間:直近1年(2025-07-22〜2026-08-03)|接触日=08/08、09/04、10/01、11/19

この帯に近づいたら確認する3点——①次の決算・KPIの進捗 ②信用残の変化 ③市場全体の地合い

◽ 参考(直近3年・直近1年より前): 3,835〜3,965円(23年9月の大きな下げの起点・現換算PER80.7〜83.4倍)

5営業日で-10.0%の下げの起点。直近1年より前のため参考表示(チャートには塗っていません)。相場環境が今と異なる時期の記録です。

◽ 参考(直近3年・直近1年より前): 3,805〜4,145円(23年8月の大きな下げの起点・現換算PER80.0〜87.2倍)

5営業日で-14.1%の下げの起点。直近1年より前のため参考表示(チャートには塗っていません)。相場環境が今と異なる時期の記録です。

◽ 参考(直近3年・直近1年より前): 3,555〜3,655円(23年8月の大きな上げの起点・現換算PER74.8〜76.9倍)

5営業日で+13.6%の上げの起点。直近1年より前のため参考表示(チャートには塗っていません)。相場環境が今と異なる時期の記録です。

◽ 参考(直近3年・直近1年より前)——ほか1本を開く
3,155〜3,265円(23年10月の大きな上げの起点・現換算PER66.4〜68.7倍)

5営業日で+14.3%の上げの起点。直近1年より前のため参考表示(チャートには塗っていません)。相場環境が今と異なる時期の記録です。

参考:PERの物差し(会社予想EPS 47.54円=2027年3月期予想・2026-05-13開示)

47倍=2,234円/48倍=2,282円/90倍=4,279円/91倍=4,326円/132倍=6,275円/133倍=6,323円。現値6,330円≒PER133.2倍。

※PERは会社予想が変わればラインごと動きます。帯とPER水準が重なるのは結果であって、どちらかが根拠というわけではありません。

⚠ 過去に折り返した帯・値動きの起点の帯は約束ではありません。支持帯を終値で2日連続下回った場合は、その帯の下げ止まり記録が崩れたものとして、次の開示と市場全体の地合いを確認します。帯のルール=面の帯:10日以上離れた接触3回以上・幅は接触価格±0.25ATR/枠の帯:直前5日の終値最安(最高)の日から5営業日以内に3.0ATR以上動いた日の値幅(値動きの大きい順に各方向3本まで・今回ほかに9本の起点を省略)。この帯は毎週、同じルールで機械的に引き直します。

5

テクニカルと需給の現在地

売買の指示ではありません。よく見られる目安と、いまの位置の記述です。

25日移動平均線
7,130円
現値6,330円はその▼11%下(2026-08-03時点)
7月の高値
8,890円
7/6。現値6,330円はそこから▼29%
2月の安値
3,330円
2/2。現値はそこから+90%の中腹
信用需給
2.2倍
7/24公表の信用倍率。買い残82.5万株=1日平均出来高(7月・約192万株)の半分以下

位置の整理 ── 2月からの上げ幅(+167%)の約4割を返した位置にいます。急騰・急落とも出来高を伴っており、短期の資金の出入りが激しい銘柄です。確認点は①7月からの調整で安値を切り上げられるか ②戻す場合、8,890円と2020年高値9,380円の間の壁 ③まもなくの1Q決算への反応——の3点。売り残37.3万株は買い残の半分近くあり、売り方・買い方の両方が積み上がった状態で決算を迎えます。

下値の目安とサイン(日足75本) 〜2026-08-03

↓印=窓開け(前日から飛んで下げた日)。縦軸=株価(円)・横軸=日付。線の意味は凡例のとおり。毎日夜に自動更新。

信用残(週次)と売買代金 2025-07 → 2026-08-03

左目盛:万株(線)。下の棒:1日の売買代金(億円)。信用残は週1回の公表。

6

総合判断と、今後の注目点

結論を先に——いまの6,140円は「受注の回復」を織り込み終え、「V字計画の達成」と「AIロボット量産」を先取りしている値段です。前者は5/13に数字で確認済み、後者二つはまだ計画と期待の中にある。その答え合わせの第1回がまもなく発表される1Q決算(例年8月上旬・前年は8/6)です。読み方の条件は「今週なにが変わったか」欄に発表前に固定して置いてあります。

✅ 計画が進んでいるサイン(上向き)

⚠ 前提が崩れるサイン(下向き)

📅 次に見るカレンダー

🧾 ニュースの見立てと答え合わせ — ハーモニック(6324)

読み込み中…
7

出典・参考資料

このページの「なぜ」は、以下の適時開示と市場データをもとに、アルミナが整理・解釈したものです。

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ハーモニック・ドライブ・システムズの適時開示(一次情報)

  • 2026/5/13 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕——売上595億・営業25.7億・受注616億円(+16.2%)・「AIロボット向けのお客様の量産移行に伴う受注を獲得」の記述・セグメント別業績・2027年3月期計画(売上680億・営業62億・EPS 47.54円)・配当方針(連結配当性向35%目処)の出典
  • 2026/4/24 業績予想の修正に関するお知らせ——2026年3月期予想の修正(EPS 16.69円)の出典
  • 2026/2/10 2026年3月期 第3四半期決算短信——期中の当期予想(EPS 13.73円)の出典
  • ハーモニック・ドライブ・システムズ 公式サイト(決算短信・説明資料の原本は公式サイトIRページから)

データの出典

  • 株価・出来高・信用残・TOPIX:証券取引所が公表する市場データ・各社の決算資料をもとにアルミナが整備したデータベース
  • PER・移動平均等の指標:上記データからアルミナが算出(計算方法は各章に記載)
  • 2020年12月の高値9,380円:アルミナのデータベースで確認できる範囲(2013年〜)の株式分割調整後終値
  • 決算発表の時期(例年8月上旬):同社の過去の発表実績から(正式な日付は会社の発表で確定)

決算数値は適時開示の実数(日本基準)。アルミナの解釈・整理は会社開示と区別しています。

このページの約束:①嘘を書かない ②煽らない ③外れる条件(見直しのサイン)を必ず書く ④どこにも誘導しない。「上がる/下がる」は言い切らず、しくみ・事実・見直しの条件・見ておく場所だけをお伝えします。