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安川電機(6506)株価分析 電気機器
サーボの安川は+50%増益、ロボットの安川は▲82%減益——ひとつの会社の中で、二つの事業が逆方向に動いている。 安川電機がつくるのはACサーボモータ(世界首位級)と産業用ロボット——工場の機械を精密に動かす「筋肉と神経」で、世界中の設備投資に業績が連動する。2月期決算という珍しい決算期のため、他社より約1ヶ月早く世界の設備投資の体温が見える 先行観測点でもある。株価は3月末の安値4,020円から6/22に7,655円(終値・取引時間中は7,915円)——このページのデータベースで確認できる20年で最高の終値 ——まで+90%駆け上がり、7/10の1Q決算(増収減益)を境に4,935円へ▼35% 調整した(8/3終値)。決算の中身は真っ二つだった:サーボ事業は営業+50%増益、ロボット事業は▲82%減益。この落差の意味と、次の2Q決算 (例年10月上旬・前年は10/3)で何が試されるかを、この1ページで整理する。
安川電機の今と見どころ 📊 株価データ:2026-08-03終値(毎日夜更新) ✍ 見立て・本文:2026-08-03執筆(週1+イベント時更新) 次回の本文更新:8/8(土)ごろ
30秒だけの人へ
1Q(3〜5月)は売上1,390億円(+10.6% )・営業利益84.9億円(▲19.2% )の増収減益。中身は対照的で、モーションコントロール(サーボ・インバータ)=売上+21.5%・営業利益+50.1% (半導体・データセンタ関連の需要拡大)に対し、ロボット=売上+2.0%・営業利益▲82.3% (基幹システム移行にともなう生産への影響+欧州の事業構造改革費用)。
株価は3/31の安値4,020円から6/22の高値7,655円(終値)まで+90% ——この20年で最高の終値——、1Q発表(7/10引け後)を境に▼35% の4,935円(8/3終値・終値どうしの比較)。この下げの間、信用買い残は283万株→630万株へ2週間で2.2倍 に膨らんだ(7/24公表)。下げの過程で買い方が積み上がった形が数字に残っている(主体や動機までは信用統計から分からない)。
会社は通期計画(売上5,800億・営業600億円・前期比+27%)を据え置いた 。理由は「基幹システム移行後の定着状況を慎重に見極めるため」で、「足元の受注は堅調」とも書いている(短信の記述)。1Qの営業進捗は14.1%と低いが、移行影響が一過性なら下期に戻る という設計。その検証が2Q決算(例年10月上旬) の主題になる。
いまの状態
業績 2026年2月期実績=売上5,421億円 ・営業473億円 (利益率8.7%)。2027年2月期計画=売上5,800億円・営業600億円 (+27%・利益率10.3%)。1Q実績は84.9億円(進捗14.1%)
株価の流れ 3/31安値4,020円→6/22高値7,655円(+90% ・20年で最高の終値)→4,935円(8/3終値)。高値から▼35% の調整局面
需給 信用倍率 約29倍(7/24公表)。買い残630万株 ——1Q発表前(283万株)から2週間で2.2倍。1日の平均出来高(7月・約858万株)の7割強
割安度 会社予想PER 27.2倍 (予想EPS 181.21円)・実績PER 36.3倍。増益計画を分母にしてなお日本株全体の目安より高め——読み方は第3章
読みたいところへ
📝 今週なにが変わったか (8/3初回・毎週土曜に追記)
📌 今週の要点: このページの初回公開。7/10の1Q決算(増収減益・事業間の落差)を消化する調整局面が続いており、次の節目は2Q決算(例年10月上旬・前年は10/3) 。時間があるいまのうちに、「ここを見る」を下に固定しておく(あとから書き換えません)。
① 新しく分かったこと
初回のため過去分から——7/10の1Qで「サーボ+50%増益/ロボット▲82%減益」の落差が開示され、翌営業日から株価は調整。7月後半は市場全体の急落(7/28・TOPIX▼2.5%)の波も重なり、高値7,655円から▼35%の4,935円まで下げた。この間、信用買い残が2週間で2.2倍(283万→630万株)に膨らんでいる。
② いまの見立ての軸 (初回のため固定)——「モーション(サーボ)の成長は数字で確認済み。ロボットの落ち込みが『移行影響の一過性』かどうかは未確認。いまの値段はその中間で、答えは2Qから出始める」 。
③ 🔒 2Q決算でここを見る(発表前に固定・あとから書き換えません)
(a) モーションコントロールの売上前年比 :1Qの+21.5%から2桁増を保てるか (半導体・データセンタ需要の持続の確認)
(b) ロボットの営業利益 :1Qの8.9億円から前年並みの水準(前年1Qは約50億円)へ戻る軌道が見えるか ——「基幹システム移行の影響は一過性」という会社の説明の検証。戻らなければ、移行以外の要因(欧州・競争環境)を疑う
(c) 通期営業600億円の扱い :据え置きの根拠だった「定着状況の見極め」が解けて再確認されるか、修正されるか。上期累計の進捗率もあわせて見る(1Q時点14.1%)
(d) 判定の窓 :発表が引け後なら、値付けの本番は発表の翌営業日 。そこから3営業日の終値までをTOPIXとの相対で観測する(市場全体の波と区別するため)。決算直後の1日の反応だけでは判定しない。
④ 📅 次に見るもの ——2Q決算(例年10月上旬・確定日は上の予定欄に自動反映) →翌営業日からの値付け・毎週の信用残の公表(買い残630万株の消化のされ方)。
確認済み(機械監視): 業績開示=今週なし / 需給=信用倍率約29倍(7/24) / 株価=6/22高値7,655円の▼35%下 / 会社予想PER=27.2倍(8/3終値)
📅 これからの予定 — 安川電機(6506)に関連するもの
未来のことで確定している数少ない事実=「いつ・何が出るか」。自社の予定だけでなく、市場全体の経済イベントもここに出ます。日付はすべて日本時間・日をタップすると詳細が表示されます。
8/7(金) ★米雇用統計(7月分) 市場全体 日本時間 21:30 東京が反応する日: 8/10(月)
8/12(水) ★米CPI(消費者物価・7月分) 市場全体 日本時間 21:30 東京が反応する日: 8/13(木)
10月上旬 安川電機(6506) 2Q決算発表(例年実績から) 自社 前年は10/3の引け後開示(=反応は翌営業日)。過去5年の中心は10/6ごろ。会社が正式発表したら確定日に置き換わります
速報 直近の動き — 安川電機(6506)に関連するかもしれないニュース
終値(調整後)
4,935円
2026-08-03(前日比+1.4%・TOPIX騰落率との差+2.5pt)
上場来高値からの下落
▼37.7%
高値7,915円(2026/06/22・取引時間中)から
直近2日の値動き
7/31+7.1% 8/3+1.4%
直近2営業日の前日比
信用倍率
29.0倍
買い残630万株/売り残22万株(7/24公表・週次)
3つの視点で見る(2026-08-03時点)
ファンダメンタルズ 1Qは増収減益だが、減益の主因はロボット事業の一過性要因(基幹システム移行・欧州構造改革費用)と会社は説明。モーションコントロールは+21.5%増収・+50.1%増益 で、半導体・データセンタ関連が牽引。通期の営業600億円(+27%)は下期回復を前提にした据え置き で、1Q進捗14.1%とのギャップの答えは2Qから出る。
需給 信用買い残630万株・売り残21.8万株=信用倍率 約29倍(7/24公表)。買い残は1Q発表前から2週間で2.2倍 に増え、1日の平均出来高(7月・約858万株)の7割強。下げ局面で買い方が積み上がった状態(残高と出来高は性質が違うため、比は目安にすぎない)。
テクニカル 4,935円は6/22高値7,655円の▼35%下・3/31安値4,020円の+23%上=急騰の大半を返した位置 。確認は①4,020円方向への下値を切り上げられるか ②25日線への復帰 ③2Q決算——の3点。
※「上がる/下がる」の断定はしません。いまの状態の要約と、確認すべき条件です。詳しくは以下の各章で。
1
なぜ、20年ぶりの高値から▼36%下げたのか
一つの悪材料で下げたのではありません。春からの+90%の急騰 が「サーボの成長」と「ロボットの期待」を両方織り込み、7/10の1Qでロボット側の前提が数字で揺らいだ ——という半年です。表はいちばん上が根っこ(土台)で、下へ行くほど新しい話になります。
土台 工場の筋肉と神経
サーボ世界首位級+産業用ロボット——設備投資サイクルの先行観測点 2月期決算・売上5,421億円
ACサーボモータ=工場の機械を精密に動かす駆動装置で世界首位級。産業用ロボット(溶接・塗装など)とインバータ、上下水道などのシステムエンジニアリングを合わせた4事業構成。世界中の工場の設備投資に業績が連動する
2月期決算のため、四半期が他社より約1ヶ月早く締まる。安川の決算は世界の設備投資の「先行指標」として市場全体に読まれる ——この銘柄の動きが機械・FAセクター全体に波及することがある
利益の柱はモーションコントロール(1Q営業利益75.6億円)。ロボットは売上規模こそ近いが利益率が薄く(1Q営業利益8.9億円)、「サーボで稼ぎ、ロボットで規模を張る」 のが現在の損益構造
前夜 増収減益の前期
2026年2月期は営業▲5.7%——株価は3/31に4,020円 谷の値段
2026年2月期は売上5,421億円(+0.8%)・営業473億円(▲5.7%)の増収減益。中国の回復の鈍さ・欧州自動車の低迷が重しだった
株価は決算発表(4/10)を前に3/31に安値4,020円 。この時点の市場の目線は「設備投資サイクルの谷がいつ明けるか」だった
きっかけ 強気の新年度計画
営業+27%の計画と、AI・データセンタの追い風 6/22に20年最高値7,655円
4/10の本決算で2027年2月期計画=売上5,800億・営業600億円(+27%) ・EPS 181.21円・年間配当72円(前期68円から増配計画)を公表。想定レートは1ドル145円・1ユーロ170円
この計画と前後して、半導体・データセンタ関連の設備投資拡大がサーボ・インバータの需要を押し上げているという見方が広がり、ロボット・FA関連の「ヒューマノイド」テーマの温度上昇も重なって、株価は6/22に7,655円 ——このページのデータベースで確認できる20年で最高の終値をつけた(それまでの最高は6,787円・いずれも調整後終値)
3/31の安値からの上げ幅は+90% 。この値段の成立に必要な前提を挙げると、「サーボの成長」と「ロボットの回復」の両方 だった——と整理できる(株価から前提を一意に逆算できるわけではない)
転機 7/10の1Q
サーボ+50%・ロボット▲82%——期待の片翼が崩れた 発表翌営業日から調整
7/10(引け後)の1Qは売上+10.6%・営業▲19.2%。モーション(+50.1%増益)とロボット(▲82.3%減益)の落差 が焦点になった。ロボットの減益要因は「基幹システムの移行にともなう生産への影響」と「欧州における事業構造改革費用」(短信の記述)
会社は通期を据え置いたが、その理由を「移行後の定着状況を慎重に見極めるため」と説明——強気の確認ではなく、判断の保留 という書き方だった。株価は発表の翌営業日から調整に入り、7月末までに高値から▼36%
7月後半は市場全体の急落(7/28・TOPIX▼2.5%)の波も重なっており、下げのすべてが固有要因ではない(日付の対応から、初動は決算・その後は地合いの混合と読める)
いまの位置
3/31の安値4,020円からの+23%(高値からは▼35%)のうち、数字で裏付けが取れているのは「モーションの高成長」まで です。まだ確認できていないのは「ロボットの落ち込みが一過性かどうか」 ——会社の説明どおりなら2Q以降に利益が戻り、そうでなければ通期600億円の計画が動きます。2月期決算ゆえ、答えは他社より早く10月に出る ——それまでの間、この株の値段は「一過性説をどこまで信じるか」の綱引きです。
順番に注意 — この銘柄は「全社の数字」でなく「事業別」で読む
1Qの「増収減益」という見出しだけでは、この会社で起きていることは分かりません。サーボは半導体・データセンタを追い風に大幅増益、ロボットは一過性費用で利益がほぼ消失 ——全社合計はこの二つを混ぜた数字にすぎない。決算のたびにモーションの売上前年比→ロボットの営業利益→通期計画の扱い の順で、事業別に分けて見るのがこの銘柄の型です。
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会社は大丈夫なのか(決算と、その土台)
短期の値動きから離れて、会社そのものを見ます。安川電機はACサーボモータ世界首位級・産業用ロボット大手 。1915年創業の北九州の会社で、東証プライム上場・2月期決算・IFRS。数字の出どころは決算短信・適時開示の実数です。
売上収益
5,421億
2026年2月期実績 → 2027年2月期計画5,800億円(+7.0%)
営業利益
473億→600億
利益率8.7%→10.3%へ戻す計画(+27%増益・1Q進捗14.1%)
1Qの事業別
+50% / ▲82%
モーション営業75.6億(+50.1%)/ロボット営業8.9億(▲82.3%)
配当
年72円予想
前期68円から増配計画(予想配当性向 約40%)
事業別の実像——「サーボで稼ぎ、ロボットで規模を張る」 (8/3執筆)
モーションコントロール (1Q売上676億・営業75.6億円):ACサーボ・コントローラとインバータ。1Qは半導体・電子部品・工作機械向けが全地域で増加し、インバータはデータセンタの建屋空調・サーバー冷却用途 や半導体製造の真空ポンプ向けが拡大(短信の記述)。営業利益率11.2%=全社利益の実質的な柱
ロボット (1Q売上567億・営業8.9億円):自動車市場と一般産業向け。米州・中国は堅調、日本・欧州が低迷。1Qの利益急減は基幹システム移行の生産影響+欧州の構造改革費用で、利益率は1.6%まで低下
システムエンジニアリング (1Q売上98億・営業19.2億円):上下水道の電気システム・港湾クレーン。地味だが1Qは+86.9%増益で、利益率19.6%と最も高い
知っておきたい3つのこと (8/3執筆)
「据え置き」の中身は保留 ——通期600億円を据え置いた理由を、会社は「基幹システム移行後の定着状況を慎重に見極めるため」と書いた。強気の再確認ではない。一方で「足元の受注は堅調」とも明記しており、需要が崩れたという話ではない ——生産・出荷側の一過性要因と需要側を分けて読む必要がある
地域の体温差 ——1Q時点の会社の記述では、米州=半導体・データセンタ関連が好調+太陽光パワコン堅調、中国=半導体・データセンタ投資に支えられ幅広く回復、欧州=自動車は低調だが製造業全般は底入れ、日本=半導体好調・自動車は慎重。弱いのは自動車、強いのは半導体・データセンタ という構図が全地域に共通する
財務は厚い ——資本4,950億円・1QのフリーキャッシュフローEは111.9億円の収入。想定レートは1ドル145円・1ユーロ170円で、足元の為替が想定から大きく動けば計画の前提が変わる(輸出企業として円高は逆風方向)
この計画を1本の鎖にすると(成立を確認する順番) (8/3執筆)
モーションの高成長の持続(半導体・データセンタ需要) →ロボットの一過性費用の剥落 →下期の利益回復 →通期営業600億円(+27%) 。この鎖の要は二つ目——移行影響が本当に一過性なら計画は生き、長引けば600億円が動きます。2Q決算ではモーションの前年比 (鎖の入口)とロボットの利益水準 (要の検証)の両方を確認します。
3
いまの株価は割高か、割安か(PERの物差し選び)
PER =株価が「1年分の利益」の何倍まで買われているか。数字が小さいほど割安に見えます ——この銘柄は、どのEPSを分母に選ぶかで見え方が変わります。
PERの推移(会社予想EPSベース・日次)
2026-02 → 2026-08-03
計算:その日の終値 ÷ その時点で公表済みの会社予想EPS。予想EPSは142.66円(3Q時点の前期予想)→181.21円(4/10の今期予想)。いずれも引け後開示のため翌営業日から分母に反映。
会社予想PER
27.2倍
2026-08-03終値 ÷ 予想EPS 181.21円
実績PER(参考)
36.3倍
実績EPS 135.88円ベース(2026年2月期)
分母(予想EPS)の水準
181.21円
前期実績比+33%の増益前提。1Q進捗はまだ低く、分母の実現が今期の争点
読み方 ── 予想PER27.2倍は、+33%の増益計画を分母にしてなお 日本株全体でよく目安にされる水準(十数倍)より高めです。差の分は「サーボが半導体・データセンタの成長を取り込み続ける」「ロボットの落ち込みは一過性」という計画の先の期待 と読めます。注意したいのは分母の質——予想EPS 181.21円は1Q時点で進捗が低く、下期回復を前提にした数字 だということ。もし通期計画が下がれば、同じ株価でもPERは切り上がります。6月の高値7,655円のときの予想PERは42倍でした——同じ分母で、市場の払う倍率がこの2ヶ月で約35%下がった、という言い方もできます。
いまの株価に織り込まれている前提
いまの4,935円が成立するために必要な前提を挙げると、「モーションの高成長が続く」「ロボットの利益が下期に戻る」「通期600億円が維持される」「為替が想定(145円/170円)から大きく円高に振れない」 ——このどれもが崩れていないこと、と整理できます(株価から前提を一意に逆算できるわけではありません)。
崩れる合図 ──2Qでロボット営業利益が1Q並みの低水準にとどまる/モーションの増収率が1桁に減速/通期計画の下方修正/急な円高。どれかが出たら、このページの見立ては見直しです。
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価格の地図——過去1年、どの値段で折り返してきたか
売買の指示はしません。過去1年の値動きが「どの価格帯で折り返してきたか」を、機械的なルールで塗った地図です。決めるのは、この地図を見たあなたです。
価格の地図(直近1年・調整後終値)
2025-07-22 → 2026-08-03
この地図には2種類の帯があります。面の帯 (塗り)=10日以上離れて3回以上、値動きが折り返した価格帯。青の斜線=下げ止まりの記録がある支持帯 、橙の点=上値を抑えられた記録がある抵抗帯 。枠の帯 (囲み)=大きな値動きが始まった起点の値幅(青枠=上向き、橙枠=下向きの起点)。帯の位置は機械的なルールで引き、名前(支持帯・抵抗帯・上場来高値の帯など)は分かりやすさのための呼び名 です——手で選んでいません。チャート上の①〜⑥は、下の説明と対応しています。各帯のPERは会社予想EPS 181.21円(2027年2月期・2026-07-10開示)で換算した参考値で、予想EPSが変わればPERの位置も動きます。現在値 4,935円は⑤支持帯(4,681〜4,988円)の中にあります。
① 抵抗帯 7,490〜8,003円(5月〜7月に3回反落・PER41.3〜44.2倍) 接触3回:反落3・上抜け0・未決着0|判定期間:直近1年(2025-07-22〜2026-08-03)|接触日=05/14、06/22、07/06
この帯に近づいたら確認する3点——①次の決算・KPIの進捗 ②信用残の変化 ③市場全体の地合い
② 26年5月の大きな上げの起点の帯 6,025〜6,310円(PER33.2〜34.8倍) 2026-05-20から5営業日で+23.1%の上げが始まった日の値幅(3.6ATR)|その後の再訪2回:下げ止まり0・割れ2・未決着0
③ 抵抗帯 5,180〜5,687円(25年12月〜26年2月に3回反落・PER28.6〜31.4倍) 接触3回:反落3・上抜け0・未決着0|判定期間:直近1年(2025-07-22〜2026-08-03)|接触日=12/10、01/16、02/12
この帯に近づいたら確認する3点——①次の決算・KPIの進捗 ②信用残の変化 ③市場全体の地合い
④ 26年4月の大きな上げの起点の帯 5,106〜5,252円(PER28.2〜29.0倍) 2026-04-24から5営業日で+16.0%の上げが始まった日の値幅(3.7ATR)|その後の再訪1回:下げ止まり0・割れ1・未決着0|③の帯と一部交差
⑤ 支持帯 4,681〜4,988円(いまの株価がいる帯・1月〜7月に3回接触・PER25.8〜27.5倍) 接触3回:下げ止まり2・割れ1・未決着0|判定期間:直近1年(2025-07-22〜2026-08-03)|接触日=01/13、02/02、07/17
この帯に近づいたら確認する3点——①次の決算・KPIの進捗 ②信用残の変化 ③市場全体の地合い
⑥ 支持帯 2,791〜3,116円(8月〜10月に3回接触・PER15.4〜17.2倍) 接触3回:下げ止まり2・割れ0・未決着1|判定期間:直近1年(2025-07-22〜2026-08-03)|接触日=08/04、09/04、10/01
この帯に近づいたら確認する3点——①次の決算・KPIの進捗 ②信用残の変化 ③市場全体の地合い
(⑥に重なる枠帯)25年10月の大きな上げの起点 3,042〜3,164円 2025-10-01から5営業日で+23.6%の上げが始まった日の値幅|再訪なし|⑥の帯と大きく重なる(狭い方の帯幅の61%)=2つの別ルールが近い場所を指した帯
◽ 参考(直近3年・直近1年より前): 5,069〜5,280円(24年7月の大きな下げの起点・現換算PER28.0〜29.1倍) 5営業日で-22.1%の下げの起点。直近1年より前のため参考表示(チャートには塗っていません)。相場環境が今と異なる時期の記録です。
◽ 参考(直近3年・直近1年より前): 5,710〜5,860円(23年9月の大きな下げの起点・現換算PER31.5〜32.3倍) 5営業日で-8.2%の下げの起点。直近1年より前のため参考表示(チャートには塗っていません)。相場環境が今と異なる時期の記録です。
◽ 参考(直近3年・直近1年より前): 4,848〜4,946円(24年9月の大きな下げの起点・現換算PER26.8〜27.3倍) 5営業日で-11.5%の下げの起点。直近1年より前のため参考表示(チャートには塗っていません)。相場環境が今と異なる時期の記録です。
参考:PERの物差し(会社予想EPS 181.21円=2027年2月期予想・2026-07-10開示)
15倍=2,718円/16倍=2,899円/27倍=4,893円/30倍=5,436円/43倍=7,792円/44倍=7,973円。現値4,935円≒PER27.2倍。
※PERは会社予想が変わればラインごと動きます。帯とPER水準が重なるのは結果であって、どちらかが根拠というわけではありません。
⚠ 過去に折り返した帯・値動きの起点の帯は約束ではありません 。支持帯を終値で2日連続下回った場合は、その帯の下げ止まり記録が崩れたものとして、次の開示と市場全体の地合いを確認します。帯のルール=面の帯:10日以上離れた接触3回以上・幅は接触価格±0.25ATR/枠の帯:直前5日の終値最安(最高)の日から5営業日以内に3.0ATR以上動いた日の値幅(値動きの大きい順に各方向3本まで・今回ほかに6本の起点を省略)。この帯は毎週、同じルールで機械的に引き直します。
5
テクニカルと需給の現在地
売買の指示ではありません。よく見られる目安と、いまの位置の記述です。
25日移動平均線
5,908円
現値4,935円はその▼16%下(2026-08-03時点)
6月の高値
7,655円
6/22・20年で最高の終値。現値4,935円はそこから▼35%
3月の安値
4,020円
3/31。現値はそこから+23%
信用需給
約29倍
7/24公表の信用倍率。買い残630万株=2週間で2.2倍に急増
位置の整理 ── 春の上げ幅(+90%)の4分の3以上を返した位置 にいます。特徴的なのは需給で、1Q発表をまたいで信用買い残が283万→630万株へ急増 ——下げの過程で買い残が積み上がった形です。買い残は将来の売り圧力にもなる数字(返済売りが出る)なので、戻り局面では上値の重さとして働く可能性 があります(残高は週次で変わる数字であり、恒常的な特徴ではありません)。確認点は①3/31安値4,020円方向への下値を切り上げられるか ②25日線への復帰 ③2Q決算前後の買い残の消化——の3点です。
下値の目安とサイン(日足75本)
〜2026-08-03
↓印=窓開け(前日から飛んで下げた日)。縦軸=株価(円)・横軸=日付。線の意味は凡例のとおり。毎日夜に自動更新。
信用残(週次)と売買代金
2025-07 → 2026-08-03
左目盛:万株(線)。下の棒:1日の売買代金(億円)。信用残は週1回の公表。
6
総合判断と、今後の注目点
結論を先に——いまの4,935円は「サーボの成長」を評価しつつ、「ロボットの一過性説」への信頼が一部剥がれた値段と読める ものです。前者は1Qで数字により確認済み、後者の検証は2Q決算(例年10月上旬・前年は10/3) から。読み方の条件は「今週なにが変わったか」欄に発表前に固定して置いてあります。2月期決算ゆえ、答えは他社より早く出ます。
✅ 計画が進んでいるサイン(上向き)
2Qでモーションの売上前年比が2桁増を維持 (半導体・データセンタ需要の持続)
ロボットの営業利益が前年並み(四半期50億円圏)へ戻る軌道 ——一過性説の裏付け
通期営業600億円が「見極め」の留保つきでなく再確認される
信用買い残が消化されながら(減りながら)下値を切り上げる
⚠ 前提が崩れるサイン(下向き)
2Qでもロボット営業利益が1Q並みの低水準——移行以外の要因(欧州・競争)を疑う局面に変わる
モーションの増収率が1桁へ減速(半導体・データセンタ投資の変調)
通期計画の下方修正・想定レート(145円/170円)からの急な円高
3/31安値4,020円を終値で割り込む
📅 次に見るカレンダー
2Q決算(例年10月上旬・過去5年の中心10/6・前年は10/3の引け後開示) ——確定日は会社発表とともにページ上部の予定欄へ自動反映 → 値付けの本番は発表の翌営業日から。3営業日の終値まで対TOPIXで観測
毎週の信用残の公表(630万株まで膨らんだ買い残の消化のされ方)
来年1月上旬:3Q決算(例年実績から)
🧾 ニュースの見立てと答え合わせ — 安川電機(6506)
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出典・参考資料
このページの「なぜ」は、以下の適時開示と市場データをもとに、アルミナが整理・解釈したものです。
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安川電機の適時開示(一次情報)
2026/7/10 2027年2月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕——売上1,389.8億(+10.6%)・営業84.9億(▲19.2%)・セグメント別(モーション676億/+50.1%増益・ロボット567億/▲82.3%減益・システムエンジニアリング98億/+86.9%増益)・減益要因(基幹システム移行の生産影響・欧州の事業構造改革費用)・通期据え置きの理由(移行後の定着状況の見極め・足元の受注は堅調)・想定レート(145円/170円/20.5円)の出典
2026/4/10 2026年2月期 決算短信〔IFRS〕——売上5,421億・営業473億・EPS 135.88円の実績、2027年2月期計画(売上5,800億・営業600億・EPS 181.21円・年間配当72円予想)の出典
安川電機 公式サイト(決算短信・説明資料の原本は公式サイトIRページから)
データの出典
株価・出来高・信用残・TOPIX:証券取引所が公表する市場データ・各社の決算資料をもとにアルミナが整備したデータベース
PER・移動平均等の指標:上記データからアルミナが算出(計算方法は各章に記載)
「20年で最高の終値」:アルミナのデータベースで確認できる範囲(2008年〜)の株式分割調整後終値どうしの比較
決算発表の時期(例年10月上旬):同社の過去の発表実績から(正式な日付は会社の発表で確定)
決算数値は適時開示の実数(IFRS)。アルミナの解釈・整理は会社開示と区別しています。